三分間という限られた時間で行わなければならないスピーチは、
話す内容や言葉のチョイス、表現方法、話のテンポ等、気を使うべき箇所がたくさんあります。
以前テレビで聞いた話だったと思いますが、アメリカの大統領は、候補者同士が演説で競い、
表現力や説得力に勝る方が勝ち残る仕組みであるため、
アメリカ大統領はみな、演説の達人であるとのことでした。
そんなアメリカ大統領の一人がこのようなことを言ったそうです。
「1、2時間話してくれ、というのであれば、直前でも構わないが、
3分間スピーチをしてくれ、というのであれば、2週間前に言っておいてほしい。」
3分という短い時間内に、自身の思いを、誤解なく正確に伝達することは、それほどに難しい、
というのを表す言葉ではないでしょうか。
そして、3分間スピーチに自信のない方は、この内容をそのまま3分間スピーチで披露しては
いかがでしょうか。
他の演説者も救われるものと思います。
もう一つ、進化論で有名なダーウィンの言葉として、世界中の著名な人達が引用した言葉の一つに、
「生き残ったのは、強いものでもなく、賢いものでもなく、変化に対応したものだった」
(分かり易い言い方に変えていますが)というのがあります。
この言葉、どうやらダーウィン自身の言葉ではないという議論も存在するようですが、
進化論を表す言葉としては、とても適切なものだと思います。
そして、変化の激しい現代社会においても、この言葉は非常に当てはまるものではないでしょうか。
いろんな会社が生まれては、無くなっていく過程において、生き残る会社とは、
資産力のある会社ではなく、良い仕組みを構築した会社でもなく、時代のニーズを捉えた
時代に望まれる会社、であると思います。
古臭い会社が生き残っているのであれば、それは変わらないことを選択した会社であり、
古き良きものを望む時代のニーズに応えた結果ではないでしょうか。
こちらの内容については、必要以上に変化を恐れてはいけない、ということと、
ニーズを正確に捉える必要がある、ということが伝えられればと思います。