今回の試合で出場を決めることが出来てよかったのですが、日本の試合を見ていると、いくつか思うことがあります。
テレビの解説者は決して触れない、それらについて、今回ここに記載したいと思います。
1.技術力
どの国の選手も同じように幼少期よりサッカーに携わってきたと思うのですが、
それにしては技術力に差があり過ぎるように感じないでしょうか。
日本ゴールは、相手プレーヤーが一人やってきただけでも大ピンチになりますが、
相手ゴール前の日本人は、何人いても活躍させてもらえません。
実際に日本の失点は、カウンターでやってきた一人のプレーヤーから、というものが多いですし、
たった一人を何人で取り囲んでも止められない、という状況をよく見かけます。
逆に日本人がドリブルで相手プレーヤーを抜くシーンはまったくといっていいほどありませんし、
まれにあると大歓声が起こるほどです。
可能な限りワンツーで抜くように指示されているのかもしれませんが、そんなことを繰り返していると、
一人の時に相手がまったく抜けないプレーヤーになってしまい、みんなで攻めないと得点できないため、
さらにカウンターからの失点が増えてしまいます。
体格差に原因があると考える人もいるかもしれませんが、影響しそうなゴール前でのせめぎ合いにおいて、
後れを取るシーンは、あまりみられません。
2.精神力
危ない状況を脱するために、ボールをクリアすることがありますが、クリアボールやロングフィードの
支配率が低すぎると感じたことはないでしょうか。
クリアしても、それが相手へのパスと同等なのであれば、危機を脱することはできません。
パスをつなげるのが日本のサッカーなのかもしれませんが、客観的にみると、
責任転嫁するかのごとく、いそいでパスをしているようにも映ります。
個人技では敵わないのは仕方ありませんが、それであればなおさら、パスは慎重に行うべきですし、
クリアについても、あわてるなとはいいませんが、あわてすぎることがないように、行ってほしいと思います。
大観衆前での失敗は、今後の起用に影響したり、ひどい時は卵を投げつけられたりするかもしれません。
しかし全員がそんな気持ちでは、試合になりませんし、相手国も状況は同じではないでしょうか。
幼少のころからの練習で本当の技術力を身に着けているのであれば、
それを大舞台で発揮できるだけの精神力も、同時に身に着けておいてほしいと感じました。