最近はオンラインゲームの認知度も上がってきましたので、オンラインゲームを
やったことがない、という人は少ないのではないでしょうか。
オンライン形式での提供により、ソフトウェア料金や利用料金以外の課金方法が存在し、
実質無料で遊べるタイトルも多数存在します。
中でもMMORPGというジャンルは、大勢の人間が一つのフィールドに集結し、
協力したり、敵対したりしながら、キャラクターを成長させていくという、
最もオンラインの醍醐味を感じられる内容になっています。
通常のRPGでは、自身の操作するキャラクター以外は、すべてNPCですが、
MMORPGに登場する他のキャラクターは、住民やモンスターを除くと、
基本的に人間が操作しているキャラクターになります。
協力関係にある人達の間には、下手をすると現実世界以上のしがらみが存在したりしますし、
敵対する人間にやられた時のくやしさは、モンスターにやられた時の比ではありません。
しかし逆に、相手を倒した時の快感や、それらを協力して行うことによりうまれる一体感は、
MMORPG以外では味わうことができないものではないでしょうか。
RPGですので、自身のキャラクターを成長させることによって、さらなる強さを手に入れることができます。
これには膨大な時間を要しますので、強いキャラクターを保持する人たちには、
ニートや主婦が多いと言われています。
(大勢の人と関わりましたが、この噂はそれほど間違ってもいないようです)
強いキャラに憧れを抱いた分、強さを手に入れた時は、他人に披露したくなりますし、
苦労して手に入れたレアアイテムは、他人に見せびらかしたくなりますが、
それらもMMORPGの楽しみの一つではないでしょうか。
ただ最近は、GPUの進化もあって、きれいな3Dを売りにしたものが多くなっていますが、
見た目にばかり力を入れるせいか、内容の薄いものが増えてきているように感じます。
特に謎なのが、クールタイムやディレイで、オンラインの性質上、必要性はわかるのですが、
MPやSPと呼ばれる値を消費して行う動作に、詠唱時間が存在し、モーションディレイがあり、
事後ディレイがあり、さらにクールタイムが存在する・・・というのは、やりすぎではないでしょうか?
そこまでディレイやクールタイムでしばるのならば、MPやSPは不要に感じますし、
詠唱時間とモーションディレイ、事後ディレイとクールタイムは一本化できるのではないでしょうか?
もしくは、全体のつながりを考慮してこれらの時間を設定するのであればよいですが、
つながるスキルが一つも存在しない状態があることから、バランスの考慮が足りていないのは明白です。
スキルの存在にしても、まったく使えない死にスキルを設定することの意味が分かりません。
プレイスタイルによっては必要になる、等でないと、ただの罠ではないでしょうか。
以前「The Tower of AION」というタイトルがありました。
このゲームでは、全員が天族か魔族かを選ばなければならないのですが、実際には選択肢などなく、
天族の定員がオーバーしたため、しかたなく魔族を選ぶ、という状況でした。
それというのも、天族が天使のような見た目なのに対して、魔族の見た目があまりにひどすぎるためです。
当然に天族の方が人数が多く、魔族は天族にやられるために存在しているようなものでした。
天族と魔族に二分したら、このようなことになることが、事前にわからなかったのか、というところが非常に疑問です。
見た目も大切ですが、中身がなければ何十億かけても一瞬ですたれてしまうのですから、
今後のタイトルはもう少し中身を重視してほしいと感じます。